2017年1月に、一人目の息子が、私たち夫婦のもとへとやってきました。ものの見方ががらりと変わり、たくさんの気付きを与えてくれます。その気付きを、みなさんと共有したいと思っています。特に、子供との接し方や考え方に悩む親御さんに読んでいただけると幸いです。

「イヤイヤ期」のウソ

「最近、うちの子もイヤイヤ期に入ったからか、ヤダヤダ言って大変だわ」

 

という声をよく耳にします。

 

「自分のやりたいことはわかってるけど、上手くできなかったり、表現できないから、イヤイヤ言うんだよ」

 

とか、いう声もよく聞きます。

 

本当にそうでしょうか?

 

言葉というのは非常に便利な反面、私たちの思考をストップさせることもしばしばです。

 

子供が何かを嫌がっているように見えた時、何を言おうとしているのか、何をしたいのかは、毎回違うと思います。

 

もちろん、先に挙げたように、自分の意思が上手く表現できなくて、イヤイヤと言っている時もあるかもしれませんが...

 

 

「この子はイヤイヤ期なんだ」の一言で片付けられたら、子供はどう感じるでしょうか?

 

 

もしあなたが、何かで悩んでいて、

 

「んまぁあなたぐらいの年齢の方なら、そんな悩みもあるよね、うんうん」

 

とか言われたら、

 

「もうコイツに悩みなんて絶対打ち明けへん!」

 

って思いませんか?

 

確かに大変だけど、私は毎日違う息子と付き合っていきたいと思います。

 

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↑ギャン泣きする晃生

息子と過ごした半日の中で、息子が私にくれたもの。

今日は、息子の晃生と二人きりの半日でした。

 

大阪城公園の梅を見にいきました。

初めは家族三人で梅を見ていまして、途中から奥さんは用事があるとのことで、バイバイと言って去っていきましたが、少し晃生が泣いたので、てててとまた戻ってきて、いつもの二倍、バイバイと言って去っていきました。

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それから、二人でゆっくりと、大阪城公園をぶらりぶらり。

大人では、興味を示しそうにもないところに、ずーっと居座って、何かを指差していますが、何に興味があるのか、全然私にはわかりませんでした。

 

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夜遅くまで、一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、遊んだりして過ごしました。

 

「今日一日は、自分のことをする時間がなかったなぁ」

 

と、ふと思ったのですが、

 

「いや、この子と過ごせた幸せな時間は、自分のもっとも大事にしたい時間だから、一日中自分のために時間を使えたんだなぁ」

 

とも思いました。

 

バリバリのビジネスマンだったら、なんだか昼過ぎまで寝てしまったかのような、あの後悔に近いものを感じているのかもしれません。

 

でも、こんなに幸せにあふれた日に、後悔など感じられるはずもありません。

 

どんなに小さな子供にだって、貢献感を与えることを、ずっとずっと私たち両親に対してしてくれているんだな、と、とても感じた一日でした。

 

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ママがお風呂に入っている時に泣き叫ぶ晃生が教えてくれた敬意。

今、ママが一人でお風呂に入っています。

息子のコウセイ君は、一人取り残されています。

しばらくして、コウセイ君は、ママがいないことに気がつきました。

キョロキョロ。

すぐに、ママはお風呂に入っているということに気がついたようです。

よちよちと歩いて行き、お風呂のドアの前に立ち、まるでゾンビのようにもたれかかり、ド
アを叩きながら泣き叫び始めました。

「さて、私はどうすべきか。」

少し考えて、コウセイ君のところに向かいました。

「コウセイ、ママは今、お風呂に入っているよ。コウセイが、ドアを叩きながら、泣いてし
まうと、ママはどう感じるか、知ってるかな?」と
質問をしました。

コウセイは、相変わらず泣いています。


「かく言う私も、わからないんだけれどね。きっと、きっとママは、気になってゆっくりお
風呂に入れないんじゃないかなぁと思うんだ。予想だけどね。」

コウセイ君は、泣き止みます。

「じゃあね、どうしたらいいと思う?ママは、どうしたら喜んでくれるかな?わかる?」

コウセイ君は、じっとドアの向こうにいる、霞んで見えないママの方を向いています。

「これもね、私はわからないけれど、きっと、お風呂に入っている30分ぐらいの間は、静
かにコウセイ君が待っていてくれたら、喜ぶんじゃないかなと思うんだ。どうかな?一緒
に、リビングで遊ぼうか?」

私は、少し間をおいて、晃生を抱き上げました。

しばらくすると、私の腕の中で、眠りました。

今まで、私の腕の中で眠ったことはなかったが、安心したのか、ただ眠かっただけなのかは
わたしにはわからないけれど、ママを喜ばせたいというわたしとコウセイ君の気持ちは同じ
だったのかもしれません。

お風呂から上がった嫁は、寝ているコウセイ君をみて、驚いていました。

「あら、寝ちゃったのね」


この人は、もしかしたら、自分がしていることが、どんな影響を周りに及ぼすのか、知らないのかもしれない、というところから、コミュニケーションをスタートさせることが、敬意をもって接する、ということだと思います。
大人同士なら、相手にわかるように話そうとしたり、前提知識は何かということを気にするけれど、赤ちゃんのことになると、自分の常識で考えてしまいます。

お風呂のドアを叩いて泣き叫ぶなんて迷惑だ、なんていうのは、日々、成長していくうちに気がつくことで、1歳の子は知りません。でも、敬意をもって対話を続ければ、理解できます。

叱ったり、なだめたりして、エネルギーを使うことなく、子供と接することは、とても楽しいことです。

👆私と一緒に、ママのお風呂上がりを待つ。